ドライアイとは何ですか?

涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。

ドライアイになったら、どうしたらいいでしょうか?

症状が軽い場合は点眼薬で緩和させることができます。
改善が見られない場合、涙の出口である涙点に栓をして、涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行うこともあります。ま
れにドライアイがきっかけとなって重大な眼の病気を招くことがあります。
目の異物感や疲れを感じたら、受診するようにしましょう。

ドライアイはなぜ起こるのですか?

乾燥した部屋でパソコンなどのモニターをみつめる作業を長時間行うなどのほか、加齢による涙の分泌量や質の低下、膠原病やシェーグレン症候群など他の病気が原因の場合もあります。
また、血圧を下げる薬や精神疾患に用いられる薬の服用により、涙の分泌量が減少することもあります。

糖尿病網膜症とは何ですか?

糖尿病の合併症の一つで、糖尿病が原因となって、目の中の網膜にある血管が破綻・閉塞を起こし出血する病気です。
糖尿病に10年以上罹患で半数の人に、 20年以上では8割の人に合併するとされています。
当初、自覚症状はほとんどありませんが、出血をするようになると視力低下として自覚されるようになります。
網膜剥離をひきおこすこともあり、失明にもつながるおそれもあります。

糖尿病網膜症はなぜ起こるのですか?

糖尿病になると全身の血管で破綻・閉塞が起きます。
目の網膜にも血管がありますから、この血管がつまり、神経細胞は酸欠状態になります。
それを補うために新生血管ができますが、この血管がもろく、出血しやすいのです。

糖尿病網膜症になったら、どうしたらいいでしょうか?

治療の基本は内科的な血糖のコントロールです。
しかし、網膜症がある程度進行すると血糖のコントロールと関係なく網膜症が進行するので、眼科的な治療が必要です。
進行してしまった場合はレーザー光凝固、硝子体手術が行なわれます。
糖尿病と診断されたら、目に自覚症状がなくても定期的に眼底検査を受けるようにしましょう。
治療の時期を失しないようにすることが大切です。

飛蚊症とは何ですか?

飛蚊症は目の前に虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見える症状を指し、病気の名前ではありません。
心配のないものと、病気が原因で起きるものがあるので注意が必要です。

飛蚊症はなぜ起こるのですか?

眼球内にはゼリー状をした硝子体という部分があります。
硝子体の99%以上は水分で、わずかに繊維を含んでいます。
加齢に伴い、この繊維と水分が分離し、やがて繊維の塊が眼球内をふわふわと浮いた状態になると飛蚊症の原因となります。

飛蚊症になったら、どうしたらいいでしょうか?

主には加齢(老化)に伴う現象で問題のない場合がほとんどですが、重大な病気(網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎)の前駆症状である場合もあります。
すぐに受診し、検査を受けてください。

麦粒腫(ものもらい)とは何ですか?

まぶたが炎症を起こして腫れ、充血、かゆみ、痛みを伴う症状をいいます。俗に「ものもらい」と呼ばれているものです。